「副業やってる人って、実際どれくらいいるんだろう?」
「みんな、月いくらぐらい稼いでるのがリアルなんだろう…?」
SNSを見ていると「副業で月50万」とか「本業超えました!」みたいな投稿も多くて、
正直「それ、本当にマジ?」って思うこともありますよね。
そこでこの記事では、2025年に公表された最新の副業データをもとに、
「数字で見るリアルな副業事情」をまるっと整理していきます。
Job総研が2025年に実施した「副業・兼業の実態調査」では、
・会社員の39.2%が「副業経験あり」
・副業の平均月収は5.4万円(中央値3万円・最頻値1万円)
・理想の副業月収は平均10.8万円(中央値5万円)
という結果が出ています。
別の調査では、副業の平均月収は6万5,093円というデータもあり、
「平均して月5〜6万円前後」が、いまの日本の“リアルな副業ライン”と考えられます。
一方で、理想額は「月10万円以上」と答える人が多く、
「やってはいるけど、まだ理想には届いていない」というギャップもくっきり見えてきました。
この記事では、こうした数字をベースに、
・今どきの会社員はどのくらい副業しているのか
・副業でどれくらい稼いでいるのか
・どんな人が“やったもん勝ちポジション”にいるのか
・これから始める人が「平均5万円ライン」を狙うには、どう動けばいいのか
を、なるべく難しい言葉を使わずに解説していきます。
■ 2025年、会社員の約4割が「副業経験あり」という現実
まず一番インパクトのある数字から。
Job総研の「2025年 副業・兼業の実態調査」によると、
社会人男女357人のうち、**39.2%が「副業経験あり」**と回答しました。
もはや「副業している=一部の意識高い人」ではなく、
3人か4人に1人は、すでに何らかの形で副業を経験している計算です。
さらに、HR系メディアのまとめでは、
・副業未経験者のうち、約7割が「今後副業をやってみたい」と前向き
という結果も出ていて、
副業は「やるか・やらないかの特別な選択」ではなく、
「とりあえず一度は試してみる選択肢」に近づいている
と言ってよさそうです。
周りを見渡したときに「自分のまわりは誰もやってないけど…」と感じる人もいるかもしれませんが、
それは単に「言ってないだけ」の可能性もかなり高いです。
■ 副業の平均月収は5.4万円。でも理想は10.8万円
次に気になる「みんないくらぐらい稼いでいるの?」というお金の話。
同じくJob総研の調査で、副業経験者140人に「実際に得ている副業収入(月)」を聞いたところ、
・平均月収:5.4万円
・中央値 :3万円
・最頻値 :1万円
という結果になりました。
「平均5.4万円」と聞くと、
・副業にしてはけっこうデカい数字
にも見えるし、
・「え、そんなにいってる人ばかりなの?」
とプレッシャーを感じる人もいると思います。
でも、中央値が3万円、最頻値が1万円ということは、
・1万円前後の“お小遣い副業”をしている人が一番多い
・3万円前後までいくと、だいぶ「やってる感」が出てくる
・平均を押し上げているのは、一部の高単価プレイヤー
という構造になっていると考えられます。
別の調査(dodaの副業実態調査)でも、
副業の平均月収は6万5,093円、そのうち「1万円未満」が全体の約半数という結果が出ていて、
“ごく一部の高収入プレイヤーが平均を引き上げている”という構図は共通しています。
一方で、理想の副業月収については、
⇨平均額:10.8万円
⇨中央値:5万円
⇨最頻値:5万円
「本音では月10万円ぐらいほしいけど、現実的なラインとしては月5万円くらいをイメージしている人が多い」
というニュアンスがかなり強いです。
■ どんな人が“副業やったもん勝ち”になっているのか
数字をもう少し深掘りすると、
「副業でしっかり成果を出している人たち」の共通点も見えてきます。
年収層別にみた調査によると、
年収700万〜1,000万円クラスの層ほど、副業経験率が高いという傾向があります。
「収入が高いなら副業しなくてもいいのでは?」と思いきや、実態はむしろ逆。
もともと高いスキルや経験を持っている人ほど、
・自分の専門性を活かした高単価案件を取りにいく
・本業とつながる領域で、副業を“キャリアのブースター”として使う
といった動きをしているケースが目立ちます。
さらに、副業マッチングサービス「lotsful」の調査では、
副業経験者のうち、30.9%が累計副業収入100万円以上を達成していることが分かっています。
累計100万円に到達するまでの期間を見ると、
・「1年以上3年未満」が36.7%
・「3年以上5年未満」が39.2%(最多)
となっていて、3年以内に100万円を超えた人が約4割弱という結果です。
このあたりの数字から分かるのは、
・「副業で月100万!」みたいな世界は一部のハイプレイヤー
・でも「累計100万円」は、3年ぐらいコツコツ続ければ現実的に狙えるライン
ということ。
「始めた人の中で、きちんと続けた人」は、
ちゃんと“やったもん勝ち”になっているのがデータから見えてきます。
■ 今どきの副業って、具体的に何をしている人が多い?
じゃあ、みんな何をやっているのか。
調査をいくつかまとめると、よく登場するのがこのあたりです。
▶︎在宅ワーク系
- データ入力
- テキストチェック、文字起こし
- カスタマーサポート、オンライン事務
▶︎スキル系
- Webライティング
- Webデザイン
- 動画編集
- プログラミング
▶︎専門知識活用系
- オンライン講師、家庭教師
- 資格を活かしたコンサルティング
- マーケティングやSNS運用支援
▶︎ストック型
- ブログ・アフィリエイト
- デジタルコンテンツ販売
- noteやオンラインサロン
▶︎スキマ時間系
- 覆面調査(ミステリーショッパー)
- 単発バイト系(イベントスタッフなど)
この中でも、平均5万円ラインを安定させている人たちは、
「時間を売る副業」よりも「スキルを売る副業」を選んでいるケースが多いです。
■ これから始める人が「平均5万円ライン」を目指す3ステップ
データを眺めているだけだと動けないので、
ここからは「これから副業を始めたい人向けの現実的なステップ」を3つに絞ってみます。
① 時間を売る副業より「スキルを売る副業」を選ぶ
② いきなり月10万円ではなく「1〜3万円 → 5万円」と段階を決める
③ 勉強してからではなく「小さく受注しながら学ぶ」に切り替える
それぞれ、もう少しだけ具体的に見ていきましょう。
● ステップ1:時間を売るより「スキルを売る」副業を選ぶ
短期的にお金を増やしたいだけなら、
単発バイトや軽作業のような“時間の切り売り”でもいいかもしれません。
ただし、
・単価が上がりにくい
・本業と合わせると体力的にきつい
・キャリアや市場価値につながりにくい
というデメリットも大きいです。
一方、スキルを売る副業(ライター、デザイナー、動画編集、エンジニア、マーケターなど)は、
・経験を積むほど単価が上がりやすい
・副業の実績がそのまま転職や独立の武器になる
・「この分野なら人より詳しい」というポジションを作りやすい
というメリットがあります。
平均5万円ラインを目指すなら、
“多少時間がかかってもスキル型に寄せていく”のが、かなり再現性の高い戦略です。
● ステップ2:まずは「月1〜3万円 → 5万円」と段階を分ける
さきほどのデータで、『最頻値:1万円、中央値:3万円』
だったことを思い出してみてください。
いきなり「月10万」が目標だと、
❌案件が取れない
❌思ったほど稼げない
こちらがモチベに繋がり結構挫折してしまう方が多いと感じています。
なので、ロードマップとしては、
☑️1〜3ヶ月目
- 無料または低単価でもいいので、とにかく1件受注して実績を作る
- 1〜2万円ぐらいをまずは体験する
☑️3〜6ヶ月目
- 継続案件やリピートを増やして「月1〜3万円」を安定させる
- 得意なジャンルを少しずつ絞っていく
☑️6〜12ヶ月目
- 単価アップ交渉をしつつ、月5万円ラインを狙う
- 苦手な案件を切って、得意ジャンルに集中する
ぐらいのイメージが現実的です。
「副業3年で累計100万円超え」の多くが、
この“地味だけど堅実な積み上げ”をしているイメージですね。
● ステップ3:勉強してからではなく「案件を取りながら学ぶ」へ
リスキリングや学び直しがトレンドになっていて、
企業の側も「社員の学び直し支援」にかなり力を入れ始めています。
ただ、ここでハマりがちなのが、
・本を買う、講座に申し込む → 満足して終わる
・「もっと勉強してからやろう」と思って、いつまでも案件を取りにいかない
という“勉強沼”。
副業でちゃんと結果を出している人ほど、
・最低限の勉強が終わったら、すぐ小さな案件を取りにいく
・わからないところは、案件を進めながらググりつつ覚える
という「案件ベースの学び方」をしていることが多いです。
完璧な準備を求めず、
「今の自分でもできそうな範囲から、小さく受注してみる」
ここまでいければ、一気に景色が変わってきます。
■ まとめ:「数字で見る」と、副業はやっぱり“やったもん勝ち”
最後に、この記事のポイントを簡単に整理しておきます。
・2025年の調査では、会社員の39.2%が副業経験あり。
未経験者の7割超も「今後やってみたい」と答えていて、副業はすでに“特別なもの”ではなくなっている。
・副業の平均月収は5.4万円〜6.5万円前後。
一方で、理想の副業収入は平均10.8万円と、現実とのギャップはまだまだ大きい。
・副業経験者のうち約30.9%が累計100万円以上を達成しており、
その多くが3年以内に100万円ラインへ到達している。コツコツ続けた人は、しっかり“やったもん勝ち”になっている。
・これから始めるなら、
1)時間を売る副業より「スキルを売る副業」を選ぶ
2)「月1〜3万円 → 5万円」と段階を分けて目標を設定する
3)勉強してからではなく「案件を取りながら学ぶ」
この3つを押さえるだけでも、
「副業をやろうかな」と思っているだけの人たちから、一歩抜け出せます。
副業は、やった人だけが数字と経験値を積み上げていける世界。
2025年のこのタイミングで、まずは“月1万円〜3万円”のラインを一緒に取りにいきましょう。


コメント